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統合失調症
統合失調症とは
統合失調症は、こころや考えなどがまとまりを欠いた状態になる病気です。
そのため行動や、気分、人間関係などにさまざまな影響が出ます。100人に1人がかかると言われていて、それほど珍しい病気ではありません。早めに治療するほど、症状が重くなりにくいといわれているので、早期発見と早期治療が大切です。
陽性症状と陰性症状
統合失調症には、健康なときにはなかった状態が表れる「陽性症状」と、健康なときにあったものが失われる「陰性症状」があります。
●幻覚
実際にはないものを知覚する幻覚があります。なかでも他の人には聞こえない声が聞こえる「幻聴」が現れやすい症状です。
●妄想
他の人にとってはあり得ないと思えることを確信してしまうことです。周りが違うと説得しても受け入れられません。例えば、何でも自分に関係があると思い込む「関係妄想」、周囲の人が自分を陥れようとしていると思い込む「被害妄想」、見られていると思いこむ「注察妄想」など、さまざまなものがあります。
●考えの混乱
考えをまとめることが困難になるため、支離滅裂で、全く脈略のないことを言ったり考えたりするようになります。話が途切れたり、飛んで脱線したりします。
●意欲が低下し、無気力になり、身の回りのことにかまわなくなる
●感情が表に出にくくなり、いつも無表情で、喜怒哀楽がなくなる。
●友達や家族など人と関わることを避けて、閉じこもる
周囲の人にもわかる統合失調症のサイン
幻覚や妄想のサイン
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いつも不安そうで、緊張している
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悪口をいわれた、いじめを受けたと訴えるが、現実には何も起きていない
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監視や盗聴を受けていると言うので調べたが、何も見つけられない
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ぶつぶつと独り言を言っている
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にやにや笑うことが多い
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命令する声が聞こえると言う
そのほかのサイン
会話や行動の障害
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話にまとまりがなく、何が言いたいのかわからない・相手の話の内容がつかめない
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作業のミスが多い
意欲の障害
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打ち込んできた趣味、楽しみにしていたことに興味を示さなくなった
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人づきあいを避けて、引きこもるようになった
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何もせずにゴロゴロしている
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身なりにまったくかまわなくなり、入浴もしない
感情の障害
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感情の動きが少なくなる
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他人の感情や表情についての理解が苦手になる
周囲から見ると、独り言を言っている、実際はないのに悪口を言われたなどの被害を訴える、話がまとまらず支離滅裂になる、人と関わらず一人でいることが多いなどのサインとして表れます。本人には現実味があってそれが病的な症状だとは気づきにくいものです。周りの人が気づくことが、早期発見の第一歩となります。早く治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、周囲が様子に気づいたときはお早めにご相談ください。
主な陽性症状
主な陰性症状
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